テニスの2015年シーズンがいよいよ開幕します。 1月4日のブリスベン国際が開幕して、全豪オープンまで2週間はATP250シリーズ(優勝時の世界ランキングのポイント加点が250pt、ちなみに全豪オープンを含むグランドスラムは2000pt)の大会しかなく大きな順位変動は見込めませんが注目ポイントだけざっとあげましたので紹介します。 ①フェデラーの通算1000勝 フェデラーは996つの勝ち星を積み重ねており、通算1000勝まで残り4勝としています。 フェデラーを含む、シード選手は優勝までに4勝する必要があり、フェデラーがベリスベン国際に優勝すれば通算1000勝を達成となります。 またブリスベン国際には錦織、ラオニッチ、ディミトロフも出場予定で豪華な顔ぶれとなっており、(デル=ポトロ(←現在は怪我のため100位以下だが2009年の全米オープン優勝の実力者)も出場予定でしたが怪我のため欠場が発表されています) 順当にいけば SF:ラオニッチorベルバトフ  F:錦織 との対戦となります。 フェデラーといえど楽な大会にはならないでしょう。 ちなみにフェデラーが本大会、準決勝以下での敗退だった場合は、全豪オープン後もジョコビッチ選手の世界ランニング1位が確定します。 ②錦織の第四シード確保 錦織は現在世界ランキング5位のため、このままであれば第5シードとしエントリーすることになりますが、ブリスベン国際での結果及び現在ランキング4位のワウリンカ選手のチェンナイオープンでの結果次第では第4シードの可能性も残っています。 そもそもグランドスラムにおいてはシード選手もそうでない選手も一回戦免除等はなくシード選手のメリットがわかりにくい方もいらっしゃると思いますので、錦織の第4シードにこだわっている理由も含め、説明したいと思います。 全豪を含むグランドスラムの大会は128選手で大会が進行し大きく分けて4つのグループにわかれます。(128/4=32選手を1つのグループとします) 1位~4位の選手を各グループに割りふり(正確には1位と2位の選手は決勝まで当たらないトーナメント表(以下ドロー)となり、同様に3位4位も決勝まで当たりません) 5位~8位の選手も各グループに割り振られます。(1位のグループに5~8位のどの選手が同じグループになるかは抽選で決まります) 各グループの最終的な勝者4名が準決勝で戦うこととなります。 ということは1位~4位の選手は準決勝まではあたる事がありません。 逆に5~8位の選手は準々決勝で1位~4位までの選手と対戦することとなります。(5位~8位の選手は準々決勝までは1位から4位の選手と対戦しないドローとなります) テニスのシードが上位になればなるほど上位の選手と対戦するタイミングが遅くなる。これがテニスのシード選手の最大の利点です。 ご存知の方も多いと思いますが、現在の1位:ジョコビッチ、2位:フェデラー、3位:ナダルは他の選手よりも頭1つ(あるいはそれ以上)抜き出た選手です。 この選手たちとの対戦を準決勝とするか準々決勝とするかこれが第4シード第5シードの違いです。 (当然ワウリンカと同じグループに入るれば準決勝までは上の3人と当たらない可能性もありまが、あくまでも確率は1/4です。) 少し前置きが長くなりましたが錦織が第4シードとなる条件ですが、 錦織:優勝 ワウリンカ:準々決勝以下で敗退 となります。 ワウリンカは準々決勝までは2試合ありますが、シード選手以外の選手との対戦となりますのでワウリンカが準々決勝以下の2試合で敗退する可能性は低いと思いますが、ワウリンカは昨年の東京及びバーゼルでの大会でノンシードの選手に対して初戦敗退しています。 また、錦織もブリスベンでの優勝にはフェデラーを筆頭の上位選手を倒す必要があります。 以上のことを踏まえて確率は5%(これでもかなり贔屓目に見ていると思います)程度だと思いますが、やはり全豪オープンでの第4シードは魅力的です。 厳しいですが、錦織が第4シードで全豪オープンを迎えられることを期待したいと思います。 ③ジョコビッチのドーハ出場 ことしはドーハの大会にジョコビッチが出場予定です。例年ジョコビッチは全豪オープン前の大会に出場することはなく久しぶり(4年ぶりだそうです)の出場となります。(ちなみにジョコビッチは昨年ATP250の大会に出場していません上位選手で250以下の大会に出ていないのはジョコビッチだけです) ジョコビッチは昨年の全豪優勝者のワウリンカに準々決勝で敗退し、グランドスラム連続ベスト4進出が14大会で止まってしまったこと(2010年の全仏以来)もあっての出場なのかもしれません。 ドーハにはナダルもエントリーしており、2人の熱戦を決勝で期待したいと思います。 ジョコビッチが本大会を優勝した場合は全豪後の1位が確定します。 とざっとこんなところが見所ではないかとおもいます。 追伸 ちなみに全豪オープンでのポイント失効で2000pt失うワウリンカは(現在のポイント)-(昨年の全豪でのポイント)での暫定ランキングが10位となり連覇しなければ大幅ダウンは避けられないものと思います。 また錦織選手は全豪オープン後の最高順位が3位で最低順位が8位(こちらは全豪前の2週間の結果次第で変化する)となります。 次回はそのあたりを踏まえて各選手の最高順位・最低順位の条件等を順次アップしたいと思います。