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アメリカの伝説、マイケル・チャン

20141126_chang_a1 小柄ながら、どんなボールにも食らいつくフットワークをもって、若干17歳で全仏オープンを制した、元世界ランク2位のプロテニスプレーヤー、マイケル・チャン。現在は、錦織圭のコーチとしても有名です。 今回は、そんなチャンがアメリカ代表として戦った、国別対抗戦デビスカップでの活躍をご紹介します。

18歳で経験したデ杯の大舞台

20141126_chang_k1 チャンはキャリアの中で2度、印象的なデビスカップを戦いました。1度目は、1990年の同大会。 若干18歳だったチャンは、アメリカのスター選手、アンドレ・アガシや、ダブルスランキングで1位だった、ジム・ピューとともに、アメリカ代表に選出されました。 優勝候補の筆頭に挙げられていたアメリカですが、準決勝ではオーストリアに大苦戦。2-2の五分で迎えた最終戦、勝負の行方はチャンにかかりました。 いきなり2セット落とし、崖っぷちに立たされたチャン。しかしここから持ち前の粘り強さを発揮し、なんと3セットを連取! 最後のゲームでは痙攣を起こしながら、勝利を収めました。 そしてアメリカは、決勝でオーストラリアを破り、見事大会を制覇。この一戦でも、チャンは勝利に貢献しました。 20141126_chang_a2 チャンいわく、デビスカップの独特の雰囲気は、多くの選手が、ツアーと同じようにプレーできないことから生まれるのだそう。 そんな雰囲気の中、10代ながら大舞台で輝きを放ち、母国を優勝に導いたチャンのメンタルは、凄まじいものがありました。

最強のチームで挑むも・・・

20141126_sampras_k1 2度目は1997年。チャンは25歳となり、さらに世界ランク1位のピート・サンプラスが代表に加入。この年のアメリカは、史上最強のチームとまで言われていました。 そして前評判通り、決勝まで勝ち進んだアメリカ。 しかし、決勝のスウェーデン戦では、サンプラスが足の怪我で途中棄権。チャンも調子が上がらず、0-5という圧倒的なスコアで、無念の準優勝に終わりました。 20141126_chang_a3

チャンが語るデビスカップ

20141126_chang_a4 デビスカップで、喜びも悔しさも経験したチャンはいま、大会についてこのように語っています。 「デビスカップは、とても特別な大会です。アガシやサンプラスなど、昔からお互いをよく知っている選手と、一緒に同じチームとしてプレーする事で、テニスというスポーツのまた違った側面を経験できる。そういった理由から、デビスカップは愛されているんだ。」 チャンが自身のデビスカップでの経験を、振り返る動画がこちら。

Original: OfficialDavisCup

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