こんばんは、マイペースで更新するとか言った割には更新早過ぎのかずゴリです。 いやー、錦織は惜しかった、本当に惜しかったΣ( ̄。 ̄ノ)ノ でもやっぱりジョコビッチは強いですね、素直に賞賛するしかありませんね^_^ さて、それでは試合を見ていきましょう。 まず第1セット。ジョコビッチの独壇場でした。ジョコビッチはコートの中に踏み込んで、どんどん攻め立ててきました。いつも錦織がやっていることを逆にやられたような感じです。正直、この出来なら勝てないな、と思うほど圧巻でした。ベルディヒもチリッチもワウリンカも、皆がこのテニスで一方的にやられていたのです。 試合はジョコビッチのサーブでスタート。オープニングのサービスゲームでは錦織のサーブも良く、両者ともに無難にキープしていきます。 しかし、1-2から迎えた第4ゲーム。30-40から錦織は果敢に攻めてネットプレーに行ったもののボールはアウト。早速ブレークを許す形に。 ここら辺からジョコビッチのギアが上がってきました。サービスゲームではほとんど点を落とさず、そして錦織のサービスゲームでもデュースからブレーク。ジョコビッチの表情も自信に満ち溢れていて、これはヤバいと誰もが思ったはずです。 そして第2セット。いきなり第1ゲームでブレークを食らいます。ああ終わったかなと思いました。 しかし、第2ゲーム。30-40からジョコビッチの痛恨のダブルフォルトでブレークバックに成功します。ジョコビッチがこんな大事なポイントでダブルフォルトだなんて珍しいです。 そして錦織は一気にギアを上げていきます。簡単にキープし、そしてリターンゲームではあと少しでブレークのところまで追い詰めますが、そこをジョコビッチが上手くかわしていき、キープキープで迎えた第8ゲーム。ジョコビッチを攻めて30-40に。さらに攻め立ててブレークに成功します。流れは完全に錦織に変わりました。今思えば、ジョコビッチの第2ゲームでのダブルフォルトが流れを変えたのだと思います。 最終ゲームも錦織が難なくキープしてセットオールに戻します。 このセットの戦い方は本当に素晴らしいものだと思いました。前回の記事で、ブレーク合戦に持ち込まみ、ファイナルセットまで行かなければジョコビッチには勝てないと言いました。1ブレークされても2ブレークする。まさに理想的な展開の中、ペースは完全に錦織に。また、錦織はファイナルセット勝率No.1。完全にイケる、という勝手な自信がありました。笑 そして勝負のファイナルセット。ジョコビッチのサーブでスタートしますが、ジョコビッチは自信を失ったようにも見え、いきなり15-40のブレークチャンスを迎えます。しかし、錦織のバックがネットにかかるなど、攻めるものの自分からミスしてしまい、キープされてしまいます。 これがジョコビッチではない選手だったら… ここですんなりブレークに成功して、大差ですんなりと勝ちを収めていたと思います。そのくらい錦織に流れはありました。でもジョコビッチは自分から攻めに行けない分、極力ミスしないように、そして微妙にボールの軌道やスピン、スピードを変えながらラリーしてきました。苦しい場面でも絶対に諦めない、これがジョコビッチが王者たる所以なんだな、と思いました。 そしてその後は錦織が自滅。大事なポイントでダブルフォルトを犯したり、信じられないミスを連発してしまいます。結果的に1ゲームも取れずに0-6で敗北しましたが、勝敗を分けたのは第1ゲームの15-40。本当にそこに尽きる試合でした。凌ぎ切ったジョコビッチ。攻め切れなかった錦織。この差こそが簡単なように見えて大きな大きな壁なのです。 正直、ジョコビッチは勝ったのにあんまり嬉しそうじゃありませんでした。よっぽど第2セットが悔しかったのでしょうか?いやそれは恐らく違います。第3セットは錦織が自滅して勝った、決して自分が良かったわけではない、と思っているからだと思います。試合終了後の錦織との握手。普段のジョコビッチなら相手の健闘を称えて、そして納得の表情で握手していますが、今回は錦織の胸を拳で軽くど突いていました。恐らく、「お前何しとんねん!これじゃあ勝った気しないよ」みたいなことを言っていたのだと思います。 さらに、試合後にはカメラにサインするのが恒例ですが、今日は点をど真ん中に書いただけ。あまりにも露骨に不機嫌そうでした。 それもこれも、やはり錦織に敗れた全米オープンから、常に強い錦織のイメージがあって、それを意識させていたということだと思います。(疲労困憊のパリは別です。) そんなジョコビッチを見て、このストイックさは凄まじいということを改めて実感しました。 第1セットの一方的な展開、そして第2セット序盤の劣勢からよく巻き返してブレークし、ジョコビッチを追い詰めました。しかし、やはり王者はそう簡単には崩れません。錦織は今後確実にトップを狙っていく選手ですし、それだけの素質もあるし、そしてそれに見合うだけの練習も積んできているはずです。ですが、あともう少し、現時点で足りていないものが何なのか、ジョコビッチが教えてくれたんだと思います。それは誰の目にも明らかでした。 というより、そもそもツアーファイナルズに出場することでさえ、難しいことです。それを我を忘れて優勝の可能性を探らせてくれた錦織には非常に感謝しています。 これからも錦織のおっかけを通して、錦織がトップを狙う過程を応援出来たら良いな、と心から思います。 また来年、今度こそグランドスラムの頂点をどんな形であれ奪い、そしてトップランカー上り詰めることを期待して終わりにしたいと思います。 感動をありがとう!錦織圭!