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ヒューイットとフェレーロの壮絶な決勝戦

20141106_hewittfererro_k1 1980年生まれ、33歳となった現在も現役を続ける、元世界ランク1位のレイトン・ヒューイット。 そして、ヒューイットの一つ年上となる、1981年生まれで、同じく世界ランク1位を経験。2012年に現役を引退した、フアン・カルロス・フェレーロ。 今回は、そんな世代を代表する2人が激突し、テニス史に残る名勝負となった、2002年の最終戦、ツアーファイナル(当時の名称はマスターズ・カップ)決勝をご紹介します。

共にテニス界屈指のストローカー

20141106_fererro_k2 ヒューイットは当時、若干21歳ながら、世界ランク1位。今大会も、前年に続く2連覇を狙う立場でした。 一方のフェレーロも、同世代のヒューイットに続く若手有望選手として活躍。 共に軽快なフットワークと、強力なストロークを武器としており、この2人の登場は、マラト・サフィンエフゲニー・カフェルニコフらが予感させていた、ストローカー優位の時代を、更に確かなものにしました。

フルセットにもつれ込む激戦

試合は、両者一歩も譲らぬ、壮絶な打ち合いが展開されます。 同じストローカーでも、ヒューイットがややディフェンシブで、フェレーロがややオフェンシブなスタイル。 フェレーロの強打を拾いまくる、画面手前のヒューイット! 20141106_hewitt_k1 先に2セットを連取し、2連覇に王手をかけます。 20141106_hewitt_k2 しかしフェレーロも、簡単にはやられません。 熱いストローカーを多く輩出する、テニス王国・スペインの若きエースが、気迫の粘りで2セットを取り返し、試合は最終セットにもつれ込みます! 20141106_ferrero_k1 試合のハイライト映像がこちら。

Original:ATPWorldTour

明暗分かれた翌年

20141106_hewitt_k0 この試合を制したのはヒューイット。ヒューイットは最終戦を2連覇し、2年連続で世界ランク1位の座を守って、シーズンを終えました。 しかし翌年、2人の立場が大きく入れ替わります。 ヒューイットは、ディフェンディング・チャンピオンとして臨んだウィンブルドンで、初戦敗退を喫するなど、不調に悩まされ、シーズン終了時には、世界ランクも17位にまで落ちてしまいました。 対照的に、フェレーロはこの年に躍動します。全仏オープンを制覇すると、全米オープンでも準優勝。ついに念願の、世界ランク1位の座に就きました。 その後は、アンディ・ロディックロジャー・フェデラーらの台頭もあり、ビッグタイトルからは遠のいてしまった両者。 それでも、一時代を築いたヒューイットとフェレーロのこの激闘は、テニス史に残る一戦として、今なお世界中のテニスファンの記憶に残り続けています。 [sns]