20141105_nadalfederer_k0
[sns]

ナダルとフェデラー、白熱の決勝戦

20141105_nadalfederer_k1 photo:Marianne Bevis

シーズンの獲得ポイントランキングで、上位8人のみが出場資格を得る最終戦、ツアーファイナル。 選ばれしトップ選手たちによって争われる、2010年のこの大会で、決勝に勝ち進んだのは、当時世界ランク1位のラファエル・ナダルと、同ランク2位のロジャー・フェデラーでした。 今回は、その試合の中で両者が見せた、白熱のラリー戦をご紹介します。

執拗にフェデラーのバックを攻めるナダル

サーブも、ボレーも、ストロークも、全てにおいて隙のないテニスをするフェデラーですが、唯一チャンスがあると言われているのが、そのバックハンド。 ナダルはこの試合、徹底してフェデラーのバックハンドにボールを集めました。 ほぼコートの半分で、プレーさせられるフェデラー。 20141105_federer_k6 たとえフォアサイドに大きなオープンコートが空いても、ナダルは徹底して、フェデラーのバックハンドを狙います。 20141105_federer_k8 徐々に押され始めるフェデラー。ナダルがラリーの主導権を握ったかに見えた、その瞬間、 フェデラーが逆襲のカウンター! 20141105_federer_k4 ナダル顔負けの、強烈なスピンを効かせたバックハンドが、クロスコートに突き刺さります! 動画がこちら。

Original:ATPWorldTour

ナダルの思い通りにはさせない、フェデラーの意地

20141105_federer_k7 photo:mirsasha

この2人の一戦、当初有利とされていたのはナダルでした。 ナダルはこの年、全仏オープンを全試合ストレート勝ちで制覇すると、続くウィンブルドンと、全米オープンでも優勝、世界ランクも1位とするなど、圧倒的な強さを見せていました。 対するフェデラーは、守り続けてきた世界ランク1位の座から陥落し、得意とするウィンブルドンでも準々決勝で敗退。苦しんだシーズンを過ごしていました。 しかし、迎えたツアーファイナルの決勝。この試合でフェデラーは、フルセットの激戦の末に、ナダルを撃破。最後の最後で、ビッグタイトルを獲得して、シーズンを終えました。 このバックハンドの強打も、ナダルの思い通りにはさせないという、フェデラーの意地が垣間見える、そんな一発でした。 [sns]