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錦織とジョコビッチが準決勝で激突

20141101_nishikori_k3 photo:mirsasha

1日に行われるBNPパリバ・マスターズ男子シングルス準決勝で、世界ランク7位の錦織圭が、同ランク1位の王者、ノバク・ジョコビッチに挑みます。 両者は過去に計3度の対戦がありますが、なんと錦織が2勝1敗で、今のところ勝ち越しています。 今回は、4度目の対戦を前に、この2人の過去の対戦を振り返ります。

力の差を見せつけられた初対戦

20141101_djokovic_k1 photo:mirsasha

2人が初めて顔を合わせたのは、2010年の全仏オープン2回戦。 当時20歳の錦織は、下部大会で好成績を残し、勢いを持って大会入り。見事に初戦を突破して、ジョコビッチに挑みましたが、結果は1-6,4-6,4-6のストレートで完敗。 力の差をまざまざと見せつけられました。

錦織、意地の大金星

翌年、錦織はスイス・インドアの準決勝で、再びジョコビッチと相対します。 しかし第1セットを2-6で落とし、第2セットもなかなかチャンスを見いだせない錦織。またも、ジョコビッチ勝利の雰囲気が漂い始める会場。それでも錦織は、必死に王者に食らいつきました。 この試合で錦織が見せた、気迫のプレーがこちら。 ジョコビッチのパッシングショットに、飛びつく錦織! 20141101_nishikori_k1 抜かれても諦めずに走り、スーパーショットで切り返します! 20141101_nishikori_k2 動画がこちら。

Original:ATPWorldTour

錦織はギリギリの攻防となった第2セットを、タイブレークの末に奪うと、最終セットではジョコビッチに1ゲームも与えずに、なんと王者から大逆転で勝利を収めました。 この大金星で錦織は、世界ランク1位の選手に初めて勝利した、日本人男子選手となりました。

全米オープンの歴史的大勝利

20141101_djokovic_k3 photo:mirsasha

3度目の対戦は、記憶に新しい、今季の全米オープン準決勝。この試合で錦織は、ワンランク上のレベルのプレーを披露しました。 ジョコビッチと錦織のプレーは、ベースライン上からあまり下がらず、早いタイミングでボールを捉えていくという点において、非常に近いものがあります。 しかし同じスタイルでも、ディフェンスからのカウンターを、戦略の主軸に置くジョコビッチに対し、錦織はベースライン上から、早いテンポでどんどん攻撃。 結果はご存知の通り、セットカウント3-1で、錦織が再び勝利を収めました。 鉄壁の守備力を誇る、王者ジョコビッチを相手に、最後まで打ち抜いた錦織は、世界に大きな衝撃を与えました。

錦織のフルセットの勝率は歴代1位

20141101_nishikori_k6 photo:angelicalbite

4度目の対戦となった今大会。リベンジに燃えるジョコビッチは、万全の対策をもって、試合に臨んでくるでしょう。 簡単に、前回のようなプレーはさせてもらえないかもしれませんが、それでも何とか食らいつき、接戦に持ち込むことが出来れば、勝機は必ずあります。 フルセットの試合における、錦織のキャリア通算勝率は、なんと歴代1位の79%。 これはもちろんジョコビッチや、ロジャー・フェデラーよりも高い数字で、集中力が極限まで高まった錦織のプレーは、誰も止めることが出来ません。 王者ジョコビッチという高い高い壁に、錦織が再び挑戦します。 [sns]