上海MS後、妻エレナとモンテカルロで静養していたジョコビッチに第1子が誕生しました!元気な男の子で、stefan(ステファン)と名づけられました。今年はフェデラーにも第3子と第4子となる双子の男の子が誕生しており、彼らは同い年ということになりますね。ひょっとしたら20数年後、グランドスラム決勝で次世代対決…なんて光景が見られるかもしれません。  ジョコビッチはギリギリまで妻子と過ごした後パリにはしっかり出場するようです。パリでいきなり勝ち上がるのは難しいかもしれませんが、ジョコビッチのことですからきっちり調整して3連覇のかかる最終戦には合わせてくるでしょう。  一方上海優勝で世界ランク2位に浮上したフェデラーは、先週から既にデビスカップ決勝へ臨戦態勢に入っています。先週はインドアシーズン真っ只中にもかかわらず練習の多くをクレーで行い、決勝が行われるフランス・リールに特設されるインドアクレーへの調整を進めています。さすがにここ2年クレーへの適応に難が見られるフェデラーですが、ツォンガ、モンフィスらをクレーで打ち破ることはできるのでしょうか。  そして今週は打って変わってインドアハードの地元バーゼルに参戦中のフェデラー、昨日は1回戦を戦いましたがジル・ミュラーをわずか46分で退けました。今日の2回戦に勝利すれば、明日の準々決勝ではディミトロフの挑戦を受けます。今のところ翌週のパリはスキップすると見られているフェデラーですが、バーゼルでの勝ち上がり次第ではスキップせずにパリ参戦する可能性もあるとのことで、参戦すれば第2シードとなるフェデラーの動向に注目が集まります。  そのバーゼルに今年10年ぶりに参戦しているのが世界ランク3位のナダルです。虫垂炎を患ってしまい上海では初戦敗退。手術せずに投薬で抑えながらここまでしのいできましたが、現状最終戦前に手術に踏み切る可能性が高い状況です。最終決定を来週に控える中でバーゼルでのパフォーマンスに注目が集まっていますが、1回戦2回戦とも対戦相手を全く問題にせず圧倒して準々決勝に進出しています。順当なら準決勝でラオニッチと対戦するナダルですが、果たして強敵相手でもしっかり実力発揮することができるのでしょうか。  彼ら3人と全く違う扱いになってしまっている現在10位のマレーですが、地元ロンドンの最終戦に滑り込むために必死の奮闘を続けています。先週までの4週連続参戦では2度の優勝を果たすなどして730P加算という猛チャージで一気に最終戦圏内に突入しており、今週のバレンシアでもまずは初戦を突破しています。参戦するからにはポイントが加算される準決勝進出がノルマとなるでしょうが、そこではウィーンと上海で死闘を繰り広げたフェレールが三度待ち構えることになるでしょう。果たしてマレーの過酷なチャレンジは成功するのでしょうか。  現在10位と順位を落としているとはいえ、トップ4への復帰可能性がないわけではありません。全米のジョコビッチ戦最初の2セットで見せたように今でも高いパフォーマンスを発揮する実力自体は持っています。昨年のフェデラーもこの時期は7位までランキングを落としており、さらに全豪後には8位という低順位を記録していたのです。まだまだ諦める位置ではありません。錦織、ラオニッチ、ディミトロフら新たな選手達に今年は押され気味ですが、彼らにあっさり道を譲るには早すぎますよね?