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元世界3位のダビデンコが引退

20141017_davydenko_k2 photo:Doha Stadium Plus Qatar

元世界ランク3位にまで登り詰めた、ロシアのプロテニスプレーヤー、ニコライ・ダビデンコが16日に引退を発表しました。 ダビデンコは、現世界ランク2位のロジャー・フェデラーと同い年の33歳。 ATPツアーではシングルスで28勝、ダブルスで2勝を挙げ、四大大会では計4度のベスト4進出を果たしました。 しかし近年は故障に苦しみ、今年は5月の全仏オープンで初戦敗退を喫してから、試合には出場していませんでした。

精密機械と呼ばれたストローク力

20141017_davydenko_k4 photo:mirsasha

ダビデンコは身長178センチと、ツアーでは小柄な部類ながら、その正確無比なストロークを持って、世界と戦いました。 フラットドライブ系の攻撃的なストロークを、ひたすら相手のオープンコートに打ち続けるそのスタイルは「ロシアの精密機械」とも称されました。

2009年のツアーファイナルでの優勝

20141017_davydenko_k1 ダビデンコが最も輝いたのが、2009年の最終戦、ツアーファイナル。 この年の獲得ポイント上位8人のみが出場できる今大会で、ダビデンコは全豪オープン覇者のラファエル・ナダル、全仏オープンとウィンブルドン覇者のロジャー・フェデラー、そして全米オープン覇者のフアン・マルティン・デル・ポトロと、この年の四大大会覇者を全て破って見事、優勝を果たしました。 デル・ポトロとの決勝のハイライト映像がこちら。 得意のストロークで相手を振り回し、終始ラリーの主導権を握っています。

Original:ATPWorldTour

全盛期のダビデンコのプレーには、まさに攻略不可能なマシーンを相手にしているかのような、無敵さがありました。 同世代で共に活躍したフェデラーや、アンディ・ロデックのような派手さこそありませんが、ダビデンコの正確無比なストロークは、世界中のテニスファンの記憶に、強く刻まれています。 [sns]