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ソックが若手対決を制して、錦織への挑戦権を獲得

20141007_sock_k1 photo:Carine06

6日に行われた上海マスターズ男子シングルス1回戦で、世界ランク60位のジャック・ソック(アメリカ)が、同ランク77位のバーナード・トミック(オーストラリア)を、7-6(4),6(4)-7,6-4の大接戦の末に下して、2回戦に進出しました。 22歳のソックと、21歳のトミックという、期待の若手対決となった一戦でしたが、先週の楽天ジャパン・オープンで、ベスト8に入ったソックの勢いが、わずかにトミックを上回りました。 ソックは2回戦で、今大会第7シードの世界ランク6位、錦織圭と対戦。両者は2013年に一度対戦しており、錦織がストレートで勝利しています。 世界ランクこそまだ高くないソックですが、強力な武器を多く持っている、伸び盛りの怖い選手です。

パワーとテクニックが融合したソックのテニス

20141006_sock_k2 photo:Jennifer Liquido

190センチの長身を誇るソック、当然サーブは武器のひとつです。加えて何よりも強烈なのは、コートにねじ込むように打ってくるフォアハンド。 強烈なスピンがかかったソックのフォアは、時として相手選手の頭を超えそうになるほどのバウンドを見せます。 そしてサーブ、フォア、といった武器を持ち、一見パワープレイヤーのようにも思われるソックですが、実はボレーやドロップショットなどの小技も巧み。 今季のウィンブルドンダブルスでは、華麗なネットプレーを活かして、なんと優勝を果たしています。 ソックのスタイルがよく分かる、スーパープレーの動画がこちら。強烈なサーブとフォアで優位に立ち、最後はタッチショットでポイントを奪います。

Original:ATPWorldTour

心配される錦織の怪我の回復状況

20141001_nishikori_k1 Original:Vadim Kreynin

錦織はベースラインから下がらず、速いテンポで相手を振り回すプレーができます。 錦織とのラリーで、ソックが普段得意とする、回り込みフォアからの展開を作るのは、非常に難しいでしょう。 懸念点は、錦織の疲労と故障。先週の楽天ジャパン・オープンで右でん部を痛めた錦織は、大会中、ドロップショットを追う際に顔をしかめる場面もありました。 ソックは小技も使える選手です。ラリー戦を避け、錦織を前後左右に振り回す戦術をとった際に、錦織の身体の状態が、やや心配されます。 錦織の今大会初戦、ソックとの試合は、いよいよ明日行われます。 [sns]