錦織がTOP10入りを目標に掲げていたのが遠い昔のように感じますが、楽天オープンでの優勝でランキングは既に自己ベストの6位まで上昇。ついにTOP5も視野に入ってきました。しかも、更にその上のTOP4入りも現実味を帯びてきました!その理由は二つ。 一つ目は、5位のフェレールとのポイント差が限りなく縮まり、今後の幾つかの大会でフェレールより良い成績を残すことが出来れば必然的にフェレールを追い抜けること。更に、フェレールは去年のパリバ・マスターズで決勝進出しているため、今年は決勝戦に進めないと大量のポイントを失います。対して錦織はベスト16止まりだったので、失うポイントも少なく、去年を上回る成績を残せる可能性も十分にあります。 二つ目は、4位のバブリンカ(ワウリンカ)の全豪オープンのポイント失効。1月の全豪で見事優勝を果たし、大量2000ポイントを稼いだバブリンカは、仮に準優勝でも800ポイントを失いますし、準決勝敗退であれば1280ポイント失います。もちろん、それ以上失う可能性も十分あります。錦織はそれに対して全豪ではベスト16止まりの180ポイントだったので、ポイント上乗せの可能性のほうが高まります。バブリンカが準決勝止まりだと、錦織がその時点でバブリンカを追い抜く可能性もかなり高くなります。 もちろん、現在錦織より下のランクの選手が好成績を収めて錦織を追い抜く可能性もありますので確実とは言えませんが、基本的に錦織は失効ポイントがしばらくはかなり少ないので有利には変わりありません。 次の投稿では、来年の展望について語ってみたいと思いますが、以前錦織が「安定してTOP10以内に入っていないと無意味」と言っていたように、TOP5も同じく一瞬入っても錦織は満足しないと思います。ただ、現在の状況を見ると、TOP5入りの可能性が高いだけではなく、そこにある程度長くとどまれる可能性も十分あると思うので、本当に今後が楽しみです。 明日はいよいよ上海マスターズでの錦織にとっての初戦。相手はソック。怪我の状態が全く分からない以上何とも言えませんし、ここであまり無理しすぎるよりかは、早期敗退してでも休みを取って、10月後半からのバレンシア(ATP500)→パリバマスターズ(ATP1000)、そして恐らく出場権を獲得するであろうロンドンでのファイナルに備えて欲しいところです。 そんなことをいいながら、多少手負いでも格下相手にはきっちり勝ってしまうのが今の錦織のすごさ。その次に当たるであろうディミトロフ戦は厳しいかもしれませんが、まずは一勝して欲しいところです。 ではでは!