今週も世界ランキングが発表になりました!さっそく見ていきましょう。  錦織がさらに世界ランキングを1つ上げて6位!2週連続となるキャリアハイの更新です。全米前の錦織のランキングはまだ11位でした。2か月経たないうちに5つもランキングを上昇させたことになります。トップ10の中でここまでランキングを上げていくのは正直信じられないことです。さらに錦織は5位のフェレールとの差もわずか60Pとしており、今年度中に逆転する確率はかなり高いと言えるでしょう。トップ5が、ついに現実のものとなりつつあるのです。  ほかの選手では地元ベルギーのチャレンジャーで優勝したゴフィンが自己最高をさらに更新する27位に浮上しています。もうゴフィンもトップ選手の仲間入りです。来年の全豪ではおそらくシード選手となるでしょう。そして北京でベスト4のクリザン、日本でベスト4のベッカーがそれぞれ16ランクアップしています、500のベスト4(180P)は中位の選手にとっては非常に大きなポイントです。下位の選手では今週もチャレンジャーに参戦していたエストレラが6ランクアップでキャリアハイを更新する65位になっています。そして楽天でバブリンカに勝利した伊藤竜馬が昨年の3月以来1年半ぶりにトップ100に帰ってきました!キャリアハイの60位まではまだまだ長い道程ですがまだ26歳、全然老ける年じゃありません。これからも頑張ってほしいものです。  さて皆さんお待ちかねのレースランキングのほうは?  今週はかなりの変動がありました。錦織のレースランキングはなんと5位まで上がりました。そして2週連続初戦敗退となったフェレールをベルディヒ、ラオニッチ、マレーが一気に追い抜いています。今週はベルディヒが255Pにラオニッチが300P、そしてマレーが2週合わせて410Pと三者一気にポイントを増やして譲りません。そして足踏みしたディミトロフはやや苦しい立場となっています。  今週は上海マスターズです。トップ30にとってマスターズは強制加算であり、稼いだら稼いだだけポイントが入る(ベスト8で180P,ベスト4で360P)大会です。今週の稼ぎは最終戦争いに大きく影響するでしょう。ここで一気に稼ぎたいところですがトップハーフの面々にはジョコビッチやフェデラーといった強敵が立ちはだかります。  順位通りに推移すれば直接対決するフェレールとマレーの勝者がベスト8、敗者がベスト16で大会を終えることになるでしょう。調子を落としているフェレールと上海得意のマレーではややマレーが有利と思われますが、次がジョコビッチという大変厳しい相手のため勝者も次のベスト8で終わることが濃厚です。またディミトロフもベスト16で錦織、ベスト8でフェデラーという厳しいドローを割り当てられてしまう不運。ベスト4以上に進出して一気にポイント差を縮めるのは厳しいとみられます。  一方フェレールとマレーを約200P差でリードするベルディヒとラオニッチですが、プレビュー記事で触れたように自力でベスト8をきっちりキープできる上、上位シードのナダルとバブリンカに不安材料が多いためベスト4さらには決勝進出も夢ではありません。ここで一気にマレーとフェレールを突き放し最終戦出場に大きく前進できるか、二人の真価が問われます。