2014上海展望&恒例のレースポイント
ということで2週連続優勝、それも自国開催の500大会です。
明らかに体調不良が続いてる中での優勝で、
錦織自身にとっても非常に大きい結果でしょう。
準優勝となったラオニッチはこれで楽天3年連続の準優勝、
なお、先週錦織が優勝したクアラルンプールも
準優勝のベネトーが3年連続の準優勝とこれまた奇妙な一致。
それぞれ翌年の大会も出てくれるのでしょうか。
さて、来週というか実際水曜からは上海MSがあるわけですが、
錦織は第7シード、1回戦Byeが非常に大きいです。
なお、ドロー展望は、
1R Bye
2R ソックorトミック
3R ディミorベネトー
QF フェデ(orポスピシルorヒラルド)
SF ジョコorマレー
F ナダルorベルディヒ(orラオニッチ)
といったところでしょうか。
正直、錦織の体調面から言って2R棄権でも仕方がない、
と言った状況ではあるのですが、
一応予想としては、QFでのフェデ戦スト負けです。
ソックやディミを甘く見ているわけではないですが、
今回のラオニッチ戦で体調不良や怪我でも負けない
トップ選手の凄みを感じたので、
きっちりシード選手の仕事を果たしてくれるのでは
ないでしょうか。
全体のドローを見た場合だと、
QF ジョコvsマレー フェデvs錦織
ベルディヒvsバブ ラオニッチvsナダル
SF ジョコvsフェデ ベルディヒvsナダル
F ジョコvsナダル
ジョコ優勝、といったところでしょうか。
バブはそもそも2Rで予想されるシモン戦、
ナダルはイズナー、ラオニッチ戦で
実力通りの結果が出せるかというと怪しい気もしますが、
とりあえず勝つだろうと予想です。
さて、楽天優勝により、更にレースポイント争いに
優位に立っており、なんとレースランク5位、
通常ランクでも6位にランクインです。
ファイナル争いに参加していると言えるのは
チリッチ〜ディミの範囲まででしょう。
ツォンガは上海欠場ですし、グルビスは現状の状態だと
ここからMS優勝、といった可能性は極めて低いと
言わざるを得ません。
錦織 :4255 :500,500,250,250,90,90
チリッチ :3980 :300,250,250,90,90,90
ベルディヒ:3765 :500,300,300,155(デ杯),150,90
ラオニッチ:3725 :500,300,180,45,0,0
マレー :3565 :250,180,180,145,90,20
フェレール:3535 :360,300,250,180,90,90
ディミ :3405 :500,250,250,90,90,45
チリッチは全米優勝でほぼ確定として、ポイントから言うと
錦織のファイナル出場は安泰と言いたいところですが、
全米前は錦織はともかくチリッチはほぼ可能性ゼロ、
という状況だったことも考えるとまだ安心はできないかも
しれません。
まあそれでも各選手の残り大会(MS以外の2週)を見ると、
錦織 :休み、☆バレンシア500
チリッチ :◎モスクワ250、◯バレンシア500
ベルディヒ:☆ストックホルム250、休み
ラオニッチ:☆モスクワ250、◯バーゼル500
マレー :休み、休み
フェレール:休み、◯バレンシア500
ディミ :◎ストックホルム250、バーゼル500
この内、ベルディヒはWCで◎バレンシア500
マレーがWCで☆オーストリア250、という情報があります。
順当に行けば、錦織のレース5位はおおよそ確定でしょうし、
ベルディヒ、ラオニッチ、マレーのツアー状況でいうと
下手するとチリッチ9位があり得ます。
その場合は話によるとGS優勝による優遇措置があるようですが、
正直GS優勝選手が自力でファイナル出れない、というのも
あれなので、残りの大会はチリッチも頑張っていただきたい
ところです。
今回の優勝で通算7回優勝4回準優勝とスリチャパンの
優勝数に並び、なおかつ今季勝率でも49勝10敗、.831と
恐ろしい数字を叩き出しています。
勝手に今年の目標として設定していた3点、
ランキング9位と今季4勝を達成し、ウィンブルドンQFこそ
期待通りとはいきませんでしたが、それ以上の全米Fという
輝かしい結果を残しているのは素晴らしいの一言です。
なお、上海MSでフェレールと同一のラウンド以上まで
勝ち残った場合、通常ランクでの5位が見えてきます。
まあそのためには錦織がQFまで勝ち上がり、
ベルディヒがSFで止まってもらうなどの色々制約がありますが
世界ランキング5位。年末でのトップ5入りが着実に
近づいてきています。
率直に今年初めの段階ではここまで今季勝ち上がるとは
思っても見ませんでした。マイアミでフェレール、フェデに
勝った時も、マドリードでナダルを限りなく追い詰めた時も
ここまでの結果を残すとは正直思えませんでした。
このまま勝ち進んでいけば念願のファイナル出場、
だけにとどまらず、錦織のインドア適性などから見ると
それこそ優勝すら視野に入る、そんな場所まで駆け上がっています。
ただただ期待してやみません。