見事なアンダーサーブでエースを奪ったかと思いきや…。

今回は、チェコの絶対的エースで世界のトップ10プレーヤー、トーマス・ベルディヒが、バセク・ポスピシルとの試合で見せた、幻のアンダーサーブについてご紹介します!

196cmの長身から打ち下ろす、高速サーブを得意とするベルディヒは、このポイントもサーブで崩す気満々。

集中してボールを突いていると思いきや…。

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ふとボール突きの途中で、意表を突いたアンダーサーブを放つベルディヒ!!

ポスピシルは、一歩も動けません…。

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見事なノータッチエース!ベルディヒも意気揚々と次のポイントに向かいます。

しかし審判がこの表情!

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審判はベルディヒのアンダーサーブを認めませんでした。

さて、なんででしょう?

映像はこちら。


Original: DSDispatch

実は審判がタイムバイオレーションを取っていた

このシーン、審判はこのように言っています。

“I announced, so then you cannot serve like that. (アナウンスしましたよ、だからサーブ打っちゃだめですよ)”

実は、アンダーサーブを打つ直前に、審判がベルディヒに対して、タイムバイオレーションを告げていたのです。

テニスは、試合を迅速に行うため、ポイント間は20秒以内とルールで定められています。そしてそれを超えると、タイムバイオレーションとして、1回目は警告、2回目から失点となります。

ベルディヒは集中するあまり、時間を使いすぎ、この反則を取られていたのです。動画の音声をよく聞くと、サーブを打つ前に確かに審判が何か喋っているのが分かりますね。

やり直しのポイントで、得意のサーブからきっちりポイントを取った後も、複雑な笑みを浮かべるベルディヒの表情が印象的でした。

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