photo:flickr
セルビアを優勝に導いた2人
テニス界において数々のビッグタイトルを獲得し、世界ランク1位の座も掴んだ、セルビアの誇る世界屈指のテニスプレーヤー、ノバク・ジョコビッチ。
そんなジョコビッチが「一番の親友」と語る、セルビアの同胞、ビクトル・トロイツキをご存知でしょうか。
自己最高の世界ランクは12位で、2010年の国別対抗戦デビスカップでは、ジョコビッチと共にセルビアの中心選手として活躍し、優勝にも導きました。彼もまた、セルビアが生んだ”陽気な“世界トップ選手の一人です。
2人とも陽気で仲良し
時にユーモラスなパフォーマンスで、観客を楽しませるジョコビッチの親友だけあって、トロイツキも性格はとっても陽気です!
こちらは2012年のウィンブルドン4回戦で、2人が対戦した際のユニークな一コマ。トロイツキがサーブを打とうとした瞬間、観客の一人が突如、
「Go for his backhand, Viktor! (トロイツキ、ジョコビッチのバックハンドを狙うんだ!)」
と叫びました。
するとトロイツキは、じゃああなたがやってみればと言わんばかりに、その観客に向かってラケットを差し出します。会場は大爆笑!
ジョコビッチも笑っています!
気を取り直してポイントリスタート。
トロイツキは教えの通り、ジョコビッチのバックハンドめがけてサーブを放ち、見事ポイントを奪います!
観客に向けて親指を立てて、感謝を示すトロイツキ。会場はまたまた大爆笑です!
動画はこちら。
Original:ESPN
また、2人は2010年の全仏オープンの会場に設置された、カラオケブースでも、仮装して遊んでいます。
本当に仲がいいんですね!
Original:ATPWorldTour
薬物疑惑の際もジョコビッチは擁護
トロイツキは2013年のモンテカルロ大会後、尿と血液が検査対象となった際に、血液の検体を提出しなかったとして、18ヶ月の出場停止処分を受けました。
トロイツキはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立て、検査人に針が苦手であり、体調も良くなかったことを話すと血液検査は不要と説明されたと主張。「重大な問題ではない」と認定され、出場停止期間が12ヶ月に短縮されました。
その騒動の際も、ジョコビッチは「トロイツキは絶対に無実なので支持している」とコメント、トロイツキを擁護していました。
そしてついに、今年の7月に復帰したトロイツキは、復帰戦で見事ベスト8に進出!
その後もチャレンジャー大会を中心に回って勝利を重ね、800位台まで落ちてしまっていた世界ランクも、すでに200位台。現在トロイツキは復活に向け、着実に歩を進めています。