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2014年の2月2日。この日は日本のテニス界にとって、歴史的な一日となりました。

国別対抗戦デビスカップで、日本がカナダに勝利し、ワールドグループで初めて一勝を挙げたのです。

世界中の国々が参加するデビスカップですが、ワールドグループとはその中の上位16カ国によって、世界一を争うトーナメントです。

日本は、絶対的エースの錦織圭を中心に、経験豊富な添田豪、伸び盛りの杉田祐一内山靖崇というメンバーで臨みました。

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対するカナダは、エースのミロシュ・ラオニッチが怪我で不在の中、変わってチームを引っ張るはずのヴァセク・ポスピシルも、腰を痛めてプレーを回避。

フランク・ダンシェビッチピーター・ポランスキーを軸に、ダブルスの四大大会を全て制覇した元世界ランク1位のダブルスプレーヤー、ダニエル・ネスターの、主に3名で戦わざるを得ない状況でした。

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日本は初日のシングルスで、錦織がポランスキーに快勝。添田がダンシェビッチに敗れ、1勝1敗で翌日に繋ぎました。

そして2日目のダブルスで、錦織のペアに抜擢された、21歳の内山が躍動!元世界1位のネスターとダンシェビッチのペアに勝利して、大手をかけました。

勝負の3日目、錦織がダンシェビッチを相手に6-2,1-0としたところで、ダンシェビッチが怪我によりリタイア。添田もポランスキーに快勝し、4-1で日本が歴史的勝利を収めました。

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Original:OfficialDavisCup

ベスト8入りを果たした日本でしたが、続く準々決勝ではエースの錦織が怪我のため欠場。変わって出場した伊藤竜馬や、ダニエル太郎らが健闘を見せるも、大会2連覇中の王者・チェコに5-0で完敗を喫しました。

チェコには世界のトップとの差を見せつけられる結果となりましたが、ワールドグループ出場にも届かなかった、近年の日本男子テニス界にとって、ベスト8は大きな快挙。

エースが怪我で不在であったとはいえ、強豪カナダを相手に快勝した日本の代表チームは、今大会で世界との差が確実に縮まっていることを証明してみせました。