20140907_williams_k1 photo:US OPEN


7日に行われた全米オープン女子シングルス決勝で、世界ランク1位で第1シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、同ランク11位で第10シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に6-3,6-3のストレートで勝利し、同大会3連覇を達成しました。

ウォズニアッキは2010年に世界ランク1位を経験するも、四大大会では優勝経験なし。決勝進出も、2011年の全米オープンのみで、大舞台で結果を残せないことから「無冠の女王」と呼ばれたこともありました。

ウォズニアッキにとっては悲願の初優勝がかかる、待ちに待った一戦。持ち味の粘り強いディフェンスで、壁のようにセレナの強打を跳ね返し続けました。

しかし女王セレナもまた、今季の四大大会で一度もベスト8に進出できておらず、地元全米での復活優勝のチャンスは、絶対にものにしたいところ。強力なストロークで終始攻撃の姿勢を貫いたセレナは、粘るウォズニアッキを振り切って、ストレートで大会3連覇の偉業を成し遂げました。

ウイナーは、セレナが29本に対して、ウォズニアッキはわずか4本。しかしアンフォースドエラーは、セレナが23本に対してウォズニアッキが15本。まさに攻撃のセレナと、守備のウォズニアッキによる、対照的なスタイルの2人の戦いであったことが分かります。

敗れたウォズニアッキですが、今大会は4回戦で全仏覇者の、マリア・シャラポワ(ロシア)に快勝。4年ぶりに決勝にも進出し、世界ランク1位になった時と同じか、それ以上のパフォーマンスを見せました。

悲願の四大大会のタイトルに、あと一歩まで迫った悔しい準優勝ですが、女王復活に向けて、大きな可能性を感じさせる大会となりました。