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6日に行われた全米オープン男子シングルス準決勝で、日本の錦織圭が、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を撃破。日本人として史上初となる、四大大会シングルスの決勝進出を果たしました。
錦織の決勝の相手は、世界ランク3位のロジャー・フェデラー(スイス)をストレートで破った、同ランク16位のマリン・チリッチ(クロアチア)。年代的には錦織の1つ上の25歳で、チリッチもまた、今大会での活躍をきっかけに、更なる高みを狙う新世代の選手です。
今回は決勝を前に、マリン・チリッチという選手についてご紹介します。
ビッグサーブを軸とした攻撃力が魅力
チリッチは198センチの長身から打ち下ろす、ビッグサーブが最大の武器。また、強力なストロークも持っており、チャンスがあれば、どんどんフォアに回り込んで叩いてきます。
フットワークには多少の難がありますが、長い手足を活かして左右のボールも切り返せるので、ラリー戦でもそう簡単には崩されません。
威力のあるサーブから始まり、ストロークで相手を押し込んでいくスタイルの、攻撃的な選手です。
対戦成績は錦織の5勝2敗
錦織とチリッチはATPツアーで過去7度対戦しており、錦織の5勝2敗。直近では錦織が3連勝しています。
今季のブリスベン国際の準々決勝で対戦した際の、ハイライト映像がこちら。
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チリッチの攻撃的なテニスを、錦織は持ち前のフットワークで凌ぎ、時に反撃。フルセットで錦織が勝利しています。
十分な対戦経験もあり、なおかつ勝ち越しているということで、錦織は自信を持ってチリッチとの試合に臨めるでしょう。
今大会はシモンに苦戦
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▲粘り強いテニスでチリッチを追い込んだシモン
チリッチは今大会、順調な勝ち上がりを見せましたが、4回戦のジル・シモン(フランス)との試合で唯一、フルセットにまでもつれています。
シモンは錦織同様、安定したストロークとフットワークが武器の選手で、チリッチの攻撃をうまく交わして、ラリー戦に持ち込み、勝利にあと一歩まで迫りました。
錦織はチリッチ最大の武器であるサーブへの対処、そしてリターンも積極的に叩いてくるため、自身も確率良くファーストサーブを入れて、ラリー戦に持ち込むことができれば、試合を優位に進められるでしょう。
共に新世代を牽引する存在となるために、意地でも負けられない一戦。大波乱を起こして勝ち上がってきた、絶好調の2人がぶつかり合う決勝は、激戦必至です。